富の再分配について

改めて言うまでもないのですが国の借金は増え続けているので将来に渡って税負担が重くなっていくのは必然なのですが、世論は取れるところから取れという流れになっていると思います。
先日もNHKの番組で年金のシステムが若い人が高齢者を支える構図になっていて世代間格差が大きいので、「金持ちの老人が貧乏の老人を支えるシステムにすればいい」と言っている人がいました。
それに対して別の高齢の方が「自分が若いころコツコツと貯めてきた資産をなぜ別の方のために使わないといけないのか」と反論されていました。
私も基本的にはこの高齢者の方と同意見です。若い頃から比較的無趣味で大きな無駄遣いをすることなく倹約をして不動産を買い進めて今に至っています。
親から資産を受け継いだわけでもなく倹約と努力でここまで来たと思っています。特別高収入でも能力が高いわけではありません。
日本で産まれた人は誰でも中学までは卒業できますし奨学金を受ければ大学まで出ることも可能です。
大学へ行かなくとも専門職を身につけることはいくらでも可能です。
他の国に比べれば本人の努力次第で普通の生活はおくれます。そのうえで私のように倹約すれば資産を築くことは十分可能です。
ですが世論は「格差社会」とか「貧困の連鎖」とか「富の再分配」といった言葉で比較的裕福な層への負担を重くしようとしてきます。
私は貧困となっている人達は大抵の場合、本人に原因があると思っています。
いわゆる浪費家であったり、お金に対するリテラシーが低かったり、人生自体が無計画であったり・・・。
もちろん例外はありますが、裕福な方と貧困な方の差は運ではなく、本人の努力・計画性・倹約か否かによるところが大きいと思います。
ですので言葉は悪いですが、なぜこの日本において裕福な人が貧困な人を支えなければいけないのか疑問に思っています。

既に今の日本では富の再分配の制度は多々あります。
相続税・固定資産税・不動産取得税・登録免許税などの税負担は資産を持っている人にしかかかりません。
所得税も所得の低い人にはほとんどかからず高所得の人ほど負担は大きいです。
自立支援保険料・厚生年金・健康保険・特別養護老人ホーム・介護サービス費用など各種費用は所得に応じて支払う金額が決まります。
生活保護は現金以外にも様々な費用が無料になります。
既に裕福な方たちは重い税負担に耐えて日本を支えているのに資産家・投資家・富裕層の世間からの印象は悪く、そういった層からさらに絞り取れみたいな流れになるのか納得しがたいものがあります。
ちょっと前に流行ったピケティの理論で格差は拡大するのは悪だとやたらとマスコミも警告していましたが、格差が拡大して何が悪いのか？と思います。
努力しつづける人達と、そうでない人達の差が開いていくのは当たり前だと思います。
私とビルゲイツとの格差がどんどん広がっていくのも当たり前の話ですし他人と比較しても意味がないと思います。
大事なのは自分自身が将来に向けてしっかりと計画して生きていくことだと思います。
若い頃から浪費して無計画に生きてきて老後の資金が足りないから格差だとか社会保障を充実しろとか文句を言うのは筋違いだと思います。
この先、国に頼れないことなんか前からわかっていたことなのですから。

私自身はこの先、個人の所得をいかに下げるか考えています。
当面、融資を受けやすくするために給与所得は上げていきたいですが個人の所得が上がりすぎると上記で書いた税負担が重くなるので、給与所得以外の不動産所得などは下げていきたいです。
従って個人で所有している不動産を少しずつ売却して、不動産は法人所有へシフトしていきたいです。
会社員もいつまでも続けるつもりはないので辞めるタイミングは会社員としての属性を利用して融資枠を使い切った時だと思っています。
ただ辞めてしまうと融資を受けるハードルが上がるので、法人での不動産賃貸業での実績を積んで法人単体として融資を受けられる状況になるまでは続けるかもしれません。