妊婦加算問題
「妊婦加算」問題で炎上していますね。妊婦加算とは?
医療機関が妊婦を診察した際に発生する追加料金です。
料金が加算される背景として、妊婦は生理学的に非妊婦と異なることが多く薬や検査の内容にも気をつけるべき点があるため診療に通常より手間がかかるためです。
特に炎上しているのが例えばコンタクトレンズの処方など一見、妊婦と非妊婦で特に医師の手間に差が生じないような内容についても加算されることで炎上しています。
私もテレビのワイドショーなどを見ているとコメンテーターの方とかが一斉に「妊婦加算なんてあり得ない」「少子化に逆行だ」などとの論調でした。
おそらく世論もこういった意見が多いと思います。
ですが医療現場の意見としては、妊婦の診察は神経を使うので妊婦加算は必要と考えているようです。
医師の立場から「妊婦加算」問題について発言されている記事があったのでシェアします。
個人的には妊婦に対する費用負担が多いことで少子化を助長するという意見は飛躍し過ぎな気がしますが妊婦に負担を増やすのはどうなんだろ?とは思います。
ただ、その皺寄せが医師に来るのも違うのではないか?と思います。
医師もボランティアで仕事をしているわけではないので診察に手間や時間がかかる場合はそれ相応の報酬を払うべきです。
医師に皺寄せが来て良いのか?
このような論調が出る背景としては妊婦=社会で守るべき
医師=元々高収入だから我慢して診察すべき
「医者は高給取りなんだから妊婦加算なんて取らずに診察しろよ」っていう意識が頭のどこかにあるから上記のような発言に繋がるのではないかと思ってます。
その結果、現場の医師が疲弊している状況についてあまり目を向けられてないと感じます。
医療現場って世間が感じている以上に崩壊してます。
特に大学病院では医師が激務に耐えかねてどんどん辞めて開業医などになってしまうために少ない医師で現場を回しているためどこも疲弊しています。
老人や生活保護受給者は自己負担が極端に少ない or 無いために安易に受診しては無茶なクレームを撒き散らして医師が精神的にも疲弊するというのが日常茶飯事です。
医者なんだから我慢しろっていう論調だと益々医療現場は崩壊します。
この構図って社会保障などの話になると必ず「富の再分配」といった話になって資産家や富裕層が叩かれる構図に似てるな~って感じます。
老人、生活保護受給者=社会で守るべき
資産家・富裕層=高収入だからもっと増税すべき
私自身も昔「資産家・投資家・富裕層の世間からの印象は悪く、そういった層からさらに絞り取れみたいな流れになるのか納得しがたい」といった内容のブログを書いたことがあります。
医師だって資産家・投資家だって楽して高い収入を得ているわけではなくそれ相応の激務やリスクを負っているわけですから、そういった人たちに負担を強いるのはどうなんだろ?と思うわけです。
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