記事概要
朝日新聞デジタルより
家賃収入は１０年間変わらない契約でアパートを建てたのに、６年後に減額されたとして、愛知県の男性（８０）が２２日「レオパレス２１」を相手に、減額分の支払いを求める訴訟を起こす。
同様の減額事案は全国で相次いでおり、少なくとも１００人以上のオーナーが一斉提訴を検討。
男性は愛知県知多市に２階建てアパート（２０戸）を建て、２００５年１月に同社と月額７７万７８００円のサブリース契約を結んだ。
同社は「３０年間、賃料は減額しない」と説明。
契約書では「賃料は当初１０年間は不変」と明記されたが、経営難を理由に１１年１０月に約１０万円の減額を求め、男性はやむなく受け入れた。
だが業績の回復後も家賃は戻らないことから、男性は家賃の増額と、交渉を始めた１６年７月からの差額約８１万円の支払いを求めている。
一部オーナーで作るレオパレス・オーナー会（名古屋市）によると、同様に減額された会員１００人以上も訴訟を検討。
前田和彦代表は「倒産すると言われ、やむなく減額を受け入れた人がほとんど」と話す。
同社の広報担当者は「家賃を増額した例もあるが、当物件は近隣の相場と比較しても妥当な家賃と考えている。裁判所の調停による解決を目指したが、先方が取り下げた」としている。
記事を読んでの感想
レオパレスとか大○建託とか30年一括保証みたいなことを謳っている業者のトラブルの話はよく聞きます。
サブリース契約は更新時に保証金額の見直しが行われるので、30年間同じ賃料が保証されるわけではなく業者側がリスクを負うことはなく注意が必要です。
ただ、今回提訴されたケースは契約書に10年間賃料不変と明記されていたというので事情は異なると思います。
業者とオーナーでどういった取り交わしがあったのかわかりませんが、当初の契約では10年間賃料不変であったが、経営難を理由に一度契約内容の変更に両者が合意したと思われます。
その際に業者の業績が回復した場合に賃料を当初契約時に戻すといった内容が具体的に明記されていないのであれば減額に応じてしまった契約が現在も有効だと思いますのでオーナー側が敗訴する可能性が高いのでは？と思いました。
いずれにしてもこういった業者のトラブルは耐えませんね・・・
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