概要
売却手続きを進めていた墨田区の区分マンションの件で先日仲介業者が倒産するというブログを書きましたがその後意外な展開となってしまいました。状況
墨田区の区分マンションの売却を仲介業者のS社に仲介して貰って進めていました。買主はサンタメ業者のため契約後にエンドユーザを探すこともあって引渡しは来年の2月~3月頃の予定となっておりました。
契約自体は持ち回りで行う予定でした。
売主契約手続完了
11月15日に私自身は契約書に記名・押印をしました。買主契約手続延期
本来は私が上記手続きをしたのと同日か翌日に買主側も契約書に記名・押印をして手付金を私の口座へ振り込んで契約手続きは完了となるはずでした。ですが買主側から買主契約手続延期の連絡が仲介業者のS社にあったようです。
理由は「年内に引渡しまで完了となる別物件の対応を優先させたいので年明けに引渡しとなる本物件は11月末に延期したい」と言っていたようです。
要は後回しにされたってことですので、このような理由で延期されても正直釈然としなかったです。
この時点で11月末まで半月程度ありました。
買主はまだ契約書に未記名のため契約自体は成立していないのですが、私はすでに記名・押印をした契約書をS社に預けています。
私が11月末までに契約をキャンセルしたい場合はS社に契約書を破棄してもらう必要があるのに対して買主側はいつでもキャンセル可能という私に不利な状況となってしまいます。
従ってS社に「11月末まで延期することは了承する代わりに、11月末までに私が気が変わった時点で契約はキャンセルする可能性がある」ことは伝えておきました。
仲介業者倒産発覚
そんな感じで11月末の買主側の契約前日に確認のためS社へ連絡したらS社が倒産予定であることが発覚しました。そのあたりの経緯は11月29日にブログにも書きました。
売買契約中の仲介業者が倒産?
売主契約手続延期
仲介業者が倒産することがわかっている状態で契約を進めることは心配ではありましたが既に買主側の契約当日になってしまったので注視しながら進めるつもりでした。知り合いからの忠告
契約当日の朝にブログを通じて知り合った方から「倒産はヤバイ」「トラブルになる可能性が高い」「社長に会って信用できるか調べたほうがいい」といった連絡がありました。契約当日となってしまいましたが確かにこのような状況を知ってしまった以上、契約を進めることは危険なので一旦時間を稼いだほうがいいと思いました。
まずは私の担当だったSさんの個人携帯に電話をしたところ繋がって色々と話しました。
ヨッシー:「契約前に直接会って状況を聞かせて欲しい」
Sさん:「わかりました。私は本日付で退職となりますが朝10時に出社しますので新しい担当者に聞いてみます」
ヨッシー:「お願いします。契約前に新しい担当者と会って話をさせて貰って、納得できない場合は契約をしないで欲しい」
しばらくしてSさんから連絡があって午前中にS社のオフィスで話ができることとなりました。
ちなみに買主との契約は午後2時とのことです。
S社担当者とのやり取り
午前中にS社のオフィスへ行きSさんと新しい担当者と話をすることができました。ヨッシー:「状況を説明して欲しい」
新しい担当者:「一応来年の4月までは会社が存続することは決定しています。」
新しい担当者:「4月の何日に会社を閉めるかは未定です。」
新しい担当者:「今回の契約は引渡しが2~3月ですので引き渡し時点では会社は存続するので問題はありません。」
新しい担当者:「また私自身も4月までは在籍することも決まっています」
ヨッシー:「わかりました。ただ私自身も急にこのような話を聞かされてこのまま進めていいものか不安です。」
ヨッシー:「提案ですが御社ではなく、御社の親会社に仲介を変更して契約を進めることは可能でしょうか?」
新しい担当者:「検討してみます」
担当者がしばらく席を外して上司と話をした結果、親会社に仲介してもらうことは可能とのことでした。
S社は倒産予定ですが、S社には不動産の仲介会社を行っている親会社があって親会社は今後も存続予定です。
ヨッシー:「すいませんがこのようなケースで契約を進めてリスクがないか色々な方に相談する時間が欲しいです。」
ヨッシー:「また、個人的な事情で翌日から海外に行ってしまい暫く帰ってこないので一旦契約は延期させて欲しい」
新しい担当者:「うーん。既に買主と午後にセッティングしていますので・・・。」
新しい担当者:「仲介は親会社名義の印鑑で行うので契約を進めることは難しいでしょうか?」
ヨッシー:「すいません。今回は一旦延期させてください。」
ヨッシー:「また、お預けしている契約書は回収させてください。来月契約となった暁には契約書は改めて持参します。」
一応念のため契約書を回収しておかないとS社が買主のところに契約書を持っていって買主側に記名・押印されたら契約成立してしまいます。
倒産予定の会社は何をしてくるかわかりませんので・・・。
というわけで契約書を奪い取ってきて契約直前に延期することとしました。
とはいえ親会社に仲介を代わって貰えればリスクも下がるため契約を続けるつもりでした。
私の要望として12月中旬頃に契約しましょうと伝えました。
買主側からの契約キャンセル
海外から帰国してつい数日前ですがS社の新しい担当者から電話がありました。てっきりリスケした契約日の調整などの連絡かと思いました。
ヨッシー:「もしもし」
新しい担当者:「すいません。例の契約の件ですが買主側から契約できないと連絡がありました」
ヨッシー:「え?何でですか?」
新しい担当者:「実は今回の契約は担当者レベルでは進める案件だったのですが延期となったことで社長の耳にも入ったようで、現在は物件の在庫がダブついてるので無理して買わなくていいだろうという判断となったようです」
ヨッシー:「はぁ。そうですか。」
この時の気持ちとしては単純にこの取引を進める必要がなくなったので純粋にホッとしました。
ですので特に怒ったりということはないのですが、私自身は今回のようなことがありましたが一応契約を進めるつもりでした。
ですが買主のキャンセル理由って言ってみれば「やっぱり気が変わったので買うの止めます」ってことですよね。
個人の買主・借主ならこういうことって結構あるのですが業者がこういうことやるのってはっきりいってあり得ないと思います。
ただこの買主は上記でも書きましたが意味不明な理由で契約を延期してきたり、手付金を極端に低額しか入れてこなかったり、今回のドタキャンなども含めてタダのクソ業者だったと思います。
ですのでこの買主業者と取引を進めなくて良かったと思います。
今後について
倒産予定のS社ですが、倒産後はSさんも新しい担当者も親会社に移って仕事を続けるとのことでした。またこの物件の担当も私と馴染みのあるSさんが引き続き担当するとのことでした。
ということで引き続き仲介を続けて貰うことで話はつきました。
結果として契約は土壇場でキャンセルとなりました。
今後は別の仲介業者と媒介契約を結んで早期に売却するかしばらく持ち続けるかは決めていません。
ちょうど良質な入居者が高めの賃料で入居したばかりですのでしばらく持ち続けるのもアリかもしれません。
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