アナログな不動産業界は変わることができるのか?

不動産ニュース

コラム概要

一昨日、健美家さんの電子契約に関するコラムを読みました。

不動産関係の契約書も電子化が進む?タイムスタンプの発行件数が急増中!!

要約すると下記のような内容です。

「タイムスタンプの発行件数が急増している」

「タイムスタンプを利用することで色々とメリットがある」

「タイムスタンプを使った不動産関係の契約書類の電子化が進むので投資家も対応していくことが求められる」

私はサラリーマン時代に紙文書を電子化して上記のようなタイムスタンプを付与して保管するシステム開発をしていたので懐かしくもあり興味を持って読みました。
ですが上記コラムは小難しいことばかり書いてあってITに疎い投資家の方にとっては興味もないでしょうし理解するのも難しいだろうなと感じました。

私なりに極力噛み砕いて思うところを書いてみようと思います。

電子化のメリット

 

通常の契約

不動産の契約を締結する際は対面で契約書に署名をして押印や割印をしてお互いが保管するのがほとんどです。

2018_0925_170243AA.jpg

電子契約

それに対して電子契約では下記のように対面で行う必要はなく、インターネット経由で電子契約書を交換すればOKです。

2018_0925_170252AA.jpg

主なメリットとして下記があります。

コスト削減

一番のメリットはココです。
契約に関する時間・費用が削減されますし、文書の保管場所も削減となります。

検索性向上

ファイル名や文書本文で検索すれば目的の文書を見つけることができるので「あの契約書どこいったんだろ?」といったことが防げます。

完全性の担保

電子契約をしても、電子契約書がそもそも本当に契約当事者(業者A・B)と交わしたものであるのか?とか、その後誰かに改ざん(書き換え)されていないか?などを保証されていないと意味がありません。
小難しいことは省きますが「電子署名」「タイムスタンプ」という仕組みを使うことで「業者A・B作った契約書」「締結日以降改ざんされていない」ことを保証することができます。

電子化のデメリット

逆にデメリットといえば契約書等を電子化するハードルが若干高いです。

紙の契約書をスキャンしてPDFにすれば良いというわけではなく「電子署名」と「タイムスタンプ」を付与するために専門業者に発行してもらわないといけません。

不動産業界に電子化は進むのか?

上記のように契約文書などの電子化は様々なメリットがあります。

法改正も進んできて今は一定の条件をクリアすれば機密文書を電子化して保存することが認められています。

従って大手企業などを中心に紙文書を電子化して保管する動きが進んでいます。

ですが不動産業界に関して電子契約が進むことは厳しいのかなと思っています。

なぜなら不動産業界は極めてアナログな仕組みが残り続ける業界で業者間でも未だにFAXでマイソクなどをやり取りするのが一般的です。

私自身も業者とやり取りをする際は当たり前のように「FAXで送ってください」って言われるのですが個人的には今時FAXなんか持ってないよ・・・って思います。

FAXでやり取りする慣習ですら残り続けている業界に電子契約が普及するとは残念ながら思えません。

大手の宅建業者には普及するかもしれませんが、おじいちゃんが細々とやっているような宅建業者には普及しないでしょう。

ましてや業者間取引でない我々一般投資家やエンドユーザが契約する際に電子契約などするわけがなく対面契約がなくなることはないでしょうね。

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