私が定期借家契約で募集をしない理由

不動産ニュース

記事概要

不動産情報サービスのアットホーム(株)は17日、2017年度中に同社の全国不動産情報ネットワークに登録された首都圏居住用賃貸物件における定期借家物件の成約状況を発表。

17年度(17年4月~18年3月)の定期借家物件成約数は6,585件(前年度比8.5%増)で、3年ぶりに増加した。

首都圏居住用賃貸物件に占める定期借家物件の割合は、2.9%(同0.3ポイント上昇)。

定期借家物件の成約が最も多い賃料帯は「5万円以上10万円未満」。

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定期借家契約が増えているか裏取り

定期借家契約の成約数や割合が増加しているというニュースを読みました。

3年半前に1棟目のアパートの募集を行う際に管理会社にお願いする予定でした。
委託予定の管理会社は「再契約型の定期借家契約」を行うとのことでしたので定期借家契約について調べたことがありました。
その当時で定期借家契約物件の割合は1.733%でした。

定期借家契約のメリット・デメリット

そこで再度「Yahoo不動産」で募集されている物件のうち定期借家契約がどのくらいの割合で存在しているか調べてみました。

「Yahoo不動産」に掲載されている全物件の数は1,777,427件ありました。
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上記のうち、定期借家契約を含まない物件の数は1,664,982件ありました。
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従って定期借家契約を含まない物件の割合は1,664,982 / 1,777,427 ≒ 0.9367 ⇒約93.67%となり、定期借家契約物件の割合は6.33%となりました。
3年半前より定期借家契約物件の割合は大幅に増えていることが確認できました。

定期借家契約で募集をしない理由

私は所有物件の全てを普通借家契約で契約を行っています。
定期借家契約物件のほうがオーナーにとってメリットが大きいしできれば定期借家契約で契約したいです。
ですが現時点では定期借家契約で契約する予定はありません。
理由は下記となります。

定期借家契約の認知度が低く入居希望者から敬遠される

⇒定期借家契約にも一定期間が経てば必ず契約終了するものもあれば再契約型のものもあります。
再契約型の場合は入居者自身に問題なければ再契約できますし同じ建物から不良入居者が入り浸るリスクも減るので入居希望者にとってもメリットはあります。
ですが上記の違いなどは普通の人は知りません。

少し知識がある入居希望者でも「定期借家契約=一定期間で退去しないといけない」と思い込んでいる方は多いです。

そういった事情から定期借家契約と知った時点で決まりづらくなる可能性は否定できません。

定期借家契約の時点で検索すらされない可能性がある

⇒大手ポータルサイトでは上記の「Yahoo不動産」でもそうですし「SUUMO」でも「定期借家契約を含まない」条件で物件検索することができます。

「SUUMO」の検索条件
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※「LGBTフレンドリー」って何だこれは・・・

大手ポータルサイトの考え方としてはやはり定期借家契約は借主にとって不利な契約形態なので、定期借家契約を外して検索できるようにしているのだと思います。
「定期借家を含む」条件で検索はできないのですから・・・。

私たち物件の提供者はどんなに良い立地で良い物件を造っても検索されなかったら入居に繋がりません。
従って大手ポータルサイトがこういった方針である以上、定期借家契約で募集をするリスクは付きまといます。

定期借家契約が手間で業者から敬遠される

⇒仲介業者の立場からでも、定期借家契約ですと契約書の数も多くなり手間が増します。
重要事項で説明するのも大変ですし、そもそも再契約型の定期借家について知識のない担当者もいっぱいいると思います。
繁忙期など彼らは特に忙しいので、定期借家の物件というだけで敬遠される可能性はあると思います。

定期借家契約自体は否定しておらずむしろもっと広がっていって欲しいです。
今回のニュースで定期借家契約自体が増えているようですがもっとメジャーなものにならないと募集する側としては厳しいです。
日本の法律って社会的弱者を過度に保護しようとし過ぎていて、賃貸借契約についても借主は異常なほど保護されますが貸主は何かあったら自力で裁判するなりして頑張ってといったスタンスです。
定期借家契約のように貸主と借主が対等に近い立場で契約できる環境になってほしいです。

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