2023宅建試験概要
10月15日に宅建試験を受験してきましたので久しぶりに宅建に関する内容を記載します。
先に結論ですが自己採点はこんな感じです。
ボーダーは36-37ぐらいらしいので6年連続合格は堅そうですが、試験時間に余裕があったので問題読み返して権利関係の回答を2問変更したら2問とも正解から間違いに変えてしまったのと、暗記していれば確実に解ける統計の問題で間違えてしまったのが悔やまれます。
権利関係:11/14
法令上制限:7/8
税その他:3/3
宅建業法:20/20
5点免除:4/5
合計:45/50
今年の試験対策としてはアプリで過去問を軽く解いて間違えた箇所を調べただけです。
流石に時間を測って模試を解かないとヤバいかなと思って試験当日の夜中にLECの0円模試を解いてみましたが解くスピードがかなり衰えていて不安になりましたが、一度解いたお陰で試験当日は時間に追われることはありませんでした。
法改正と統計は試験当日の午前中にチラっと眺めただけで油断していたら結果的に統計の問題は落としてしまいました。
こんな感じで準備不足は否めなかったのと、9月に新型コロナウィルスに羅漢してまだ後遺症があり体調が悪かったので、正直今年は落ちるかもしれないなと思っていたのですが結果的にはかなり余裕がありましたので知識としては定着しつつあるのかもしれません。
過去の成績
一応過去の成績も載せておきます。
2018年に初めて受験をしてその時は真剣に勉強して45点で合格しまして既に宅建士証は取得済みです。
今年の試験は勘で解いた問題は1問もなかったのでうまくはまれば満点も取れたかもしれないのが悔やまれます。宅建の神様が満点を取るまで受験しろと言っているのかもしれません。
配点 | 2018 | 2019 | 2020 | 2021 | 2022 | 2023 | |
権利関係 | 14 | 11 | 12 | 10 | 10 | 10 | 11 |
法令上の制限 | 8 | 8 | 7 | 5 | 5 | 6 | 7 |
税・その他 | 3 | 2 | 2 | 3 | 1 | 2 | 3 |
宅建業法 | 20 | 19 | 17 | 19 | 17 | 18 | 20 |
5点免除 | 5 | 5 | 4 | 5 | 5 | 5 | 4 |
合計 | 50 | 45 | 42 | 42 | 38 | 41 | 45 |
合格最低点 | 37 | 35 | 38 | 34 | 36 | 36-37 |
※2020,2021は10月受験
私の場合は業者じゃないので登録実務講習を受けて2019年春に宅建士証を既に取得しているのですが、来年春に5年経過するので更新手続きを取らないといけないのですが法定講習費用が12000円かかるので更新するか迷っています。
業者じゃなく合格した方は登録実務講習を受けて宅地建物取引士資格登録申請をして登録しておけば、実際に宅建士証が必要になったときに申請すればいつでも宅建士になれるのですが、すぐに宅建士証の交付手続きまですれば上記で書いた法定講習費用12000円は不要で4500円払うだけでペラペラの紙がGETできますので一気に取っちゃうことをお勧めします。
おススメの勉強法
一応6年連続で合格するであろう立場からある程度説得力を持ってもらえるのではないかと思いますが、おススメの宅建勉強法を記載しておきます。
暗記は極力避ける
過去問を解きまくって答えを丸暗記したり、語呂合わせで丸暗記する勉強法ははっきり言いますが邪道だと思っています。
知識として定着しませんし、宅建士として活躍したいなら暗記でなく理解することに注力すべきです。
例えば権利関係の中心となる民法は過去問の暗記だけで太刀打ちするのは難しいので苦手な人が多いのですが、民法の内容を理解することで初見の問題が出ても太刀打ちできる応用力がつきます。
私は権利関係の勉強をする際にテキストはほとんど使わずに法令の条文を調べて理解することしかしていません。(そもそも2018年のテキストしか持ってなく旧民法の内容なので役に立たないのですがw)
一問一答を解く
最初にアプリで過去問を解いたと書きましたが、過去問を解く際に試験と同じ形式である4択での問題は絶対に解かないほうがいいです。
理由は4択で解くと大して理解していなくても消去法である程度解けてしまい自分が本当に理解できているのかわからないからです。
4択のそれぞれの設問に対して○か×かで考える一問一答で解くのが一番です。
昔ながらの勉強法から脱却
私はバリバリの昭和生まれですので勉強といったらこんな感じの勉強法が染みついています。
- 机にかじりついて本屋で買った参考書を開く
- 重要そうなところに赤線引きまくる
- 重要そうな点をノートに転記してまとめてみる
- 4択の過去問解きまくって解法を丸暗記
こういった勉強法だとどうしても非効率で令和の時代に対応しきれないと思いますw
参考書に書いてある内容はプロが既にまとめた内容ですので改めて赤線引きまくったりノートに転記してまとめるのは時間の無駄ですので、最初に参考書を熟読(インプット)して理解したらあとは過去問を解きまくって間違えたら原因を調べるアウトプット中心の学習のほうがいいと思います。
過去の合格最低点を載せておきます。昔の宅建試験は6割ちょっと取れば合格と言われていたのですが最近は8割近く取らないと合格できません。
年度 | 合格最低点 |
平成元年 | 33 |
平成2年 | 26 |
平成3年 | 34 |
平成4年 | 32 |
平成5年 | 33 |
平成6年 | 33 |
平成7年 | 28 |
平成8年 | 32 |
平成9年 | 34 |
平成10年 | 30 |
平成11年 | 30 |
平成12年 | 30 |
平成13年 | 34 |
平成14年 | 36 |
平成15年 | 35 |
平成16年 | 32 |
平成17年 | 33 |
平成18年 | 34 |
平成19年 | 35 |
平成20年 | 33 |
平成21年 | 33 |
平成22年 | 36 |
平成23年 | 36 |
平成24年 | 33 |
平成25年 | 33 |
平成26年 | 32 |
平成27年 | 31 |
平成28年 | 35 |
平成29年 | 35 |
平成30年 | 37 |
令和元年 | 35 |
令和2年(10月) | 38 |
令和2年(12月) | 36 |
令和3年(10月) | 34 |
令和3年(12月) | 34 |
令和4年 | 36 |
合格最低点が上がっている理由は宅建主任者から主任士に変わって難化したというのもあるのかもしれませんが、一番の理由は受験生のレベルが上がったからだと思っています。
その根拠ですが合格率は昔も今も大して変わっていないのと、昔の試験を解いても難易度は大して変わっていないので、受験生のレベルが上がって合格最低点が引き上げられているだけだと思います。
受験生のレベルが上がっている理由は効率的に勉強できる環境が整えられているからだと思います。
アプリを使って過去問を一問一答で解くことで過去に間違えた問題や弱点の問題だけを効率的に解きなおすこともできますし満員電車やスキマ時間に1問だけ解くといったことも可能です。
わからない問題はネットで調べたりyoutubeなどで調べればプロの講師がわかりやすく回答している動画が必ず見つかります。
それでもわからなければSNSなどを使って質問したりすることも容易にできるのでこういったツールを使いこなして学習できる人と、昭和の勉強法に固執している人では差が開いていくのは必然です。
出題されやすい範囲を中心に学習
最後に少しだけテクニック的な話を書きますが、宅建試験は出題されやすい範囲が決まっているのでそこを中心に学習するだけで合格率は全然異なります。
細かいことは書きませんが、宅建業法でも35条37条といったところは毎年数問必ず出題されますし、法改正があった箇所の出題率は極めて高いです。
毎年交互に必ず出題される箇所もあります。例えば今年の令和5年は不動産取得税と鑑定評価基準が出ましたので来年は絶対(?)に出ません。令和6年はほぼ確実に固定資産税と地価公示法から出題されます。
ただ満点取りたい方は全範囲万遍なく学習しましょうw
まとめ
というわけで久しぶりに宅建ネタを書いてみました。
2024年(令和6年)の試験は既に始まっているので来年受験される方はいますぐにでも勉強開始しましょうw
私は今年は準備不足を痛感したので来年こそは満点目指してもう少し対策して受験したいと思います。
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