概要
箱根駅伝の走りに刺激を受けて、これから皇居へランニングに行ってきます。
今回は「3棟目アパート」で発生中の漏水について記載します。
漏水発覚までの経緯
昨年竣工した「3棟目アパート」の内部で漏水していることが判明しました。
漏水の兆候としては結構早い時点で気づいていまして、下記赤丸の辺りから謎の染みが出るようになってきました。
7月時点
8月時点
徐々に染みが広がってきており、明らかにピンポイントで染みが発生していたので内部から水が漏れているのでは?と建築業者にチェックしてもらいました。
問題の染みのそばに配管などはないため、雨などが跳ねて染みが発生している可能性が高いです。
下記のように上から水を流してみたところ庇に雨どいが密着して取り付けられておらず、雨が降った際に1階に直接雨が落ちてしまい、それが跳ねて赤丸部分に当たって染みているとの事でした。
ただそれが原因だとしたらピンポイントで染みるのはおかしいと思いますので、個人的には内部から水が漏れていると感じてはいました。
この時は庇と雨どいを密着して取り付け直して様子を見る形になりました。
その後一旦外壁の化粧直しをしたのですが、10月になってもチョロチョロと染みが確認されました。
10/15
10/22
明らかに内部から水が漏れているような感じでした。
もしかしたら1階共用廊下から水が染みた可能性がありますので共用廊下に撥水処理をさせてください。
いうわけで廊下に撥水処理をしてもらいました。
水を流してみましたところ水をはじいていますが、個人的にはこれが原因とは思えませんでした。
1階共用廊下は内廊下になっていて元々雨水が浸入する場所ではないからです。
12月になって業者から連絡が来ました。
社内で検討した結果、1階の床下点検をさせて頂きたいです。
というわけで1階入居者の許可を取ってまずは101号室の床下を見てもらいました。
ヨッシー様。101号室の床下点検をしたところ、どこかから漏水していて基礎内部に水が溜まっていました。
というわけで謎の染みの原因が漏水であることが確定しました。。。
原因・影響
どこから漏れているのですか?
それはまだわかりませんが、床下にある配管のどこかだと思います。
入居者に影響はないのですか?
床下での漏水ですので室内に漏れているなどはないと思います。
影響があるのは101号室だけですか?
他の部屋を見ていないのでまだわかりません。
躯体に影響はないのですか?
濡れているのはあくまで基礎部分であって、基礎の上の木材には水は達していないので影響ないと思います。
年末に104号室を業者と一緒にチェックしたところ、こちらも基礎内部に水が溜まっていることが確認できました。
基礎内部は界壁で仕切られていて床下から他の部屋に行き来はできないのですが、水は流れてしまうので102、103号室も水が溜まっていることが確定しました。
対応
今後はどう対応されるのですか?
年明けに一度全世帯に対して断水をさせてください。
その状態で水道メーターの外から圧力をかけることで、もし漏れている箇所があれば圧力が下がるので漏れている部屋が確定できます。
既に溜まってしまった水については外から水抜き穴を開けさせて頂いて水を抜こうと思います。
漏れている箇所の特定と修理が完了したら最後に基礎内部を扇風機で乾燥させて頂きます。
とりあえず年末に外から水抜き穴を開けて基礎内部に溜まっていた水は抜きました。
水抜き穴は元々建築中に雨水などが基礎に溜まった場合に抜く穴で竣工後に塞ぎますが、こういったトラブルがあった際に開けることもできます。
まだ原因究明には至っていませんが、年明けは業者中心に漏水への対応をやって頂きます。
新築物件は瑕疵が多い
新築物件を引き渡された直後はどの物件も多少の程度はあれど不具合はでるものです。
建物は人間が造るものですから多少のミスは仕方ないので、オーナーとしては以下に留意する必要があります。
瑕疵は早めに把握する
瑕疵の発見が遅れれば被害も大きくなりますし、業者のアフター期間外となってしまい最悪対応してもらえないかもしれません。
オーナーとしては定期的に物件をチェックして、少しでも気になる点があれば早めに業者へアラートを上げることが大事です。
真摯に対応してくれる業者と組む
建築業者によって瑕疵に対して対応してくれる業者とそうでない業者の差は激しいです。
「1棟目アパート」の業者は瑕疵があっても積極的に対応してくれませんでした。
建築坪単価だけで業者を選定すると建築後に苦しむことになります。
土地から新築ブームの影響
話は変わりますが建築業者の担当者と立ち話をしていた内容をシェアします。
コロナの影響でサラリーマンの収入が減ったのか、別の収入源が欲しいのか弊社への問い合わせがかなり増えました。
弊社は元々戸建て専門なのですが、あまりにもアパートへの問い合わせが増えたのでアパート専門部隊を立ち上げることになりました。
ただ問い合わせのレベルはかなり落ちました・・・
どんな感じなんですか?
気になった土地にボリュームを入れてくださいって依頼がくるのですが、大体の人はセットバックがあって想定されている建物は建ちませんといっても理解してもらえません。
あーそんなレベルなんですね。
事前に設計士とかにボリュームチェックしてもらった状態で依頼してくるわけじゃないんですね。
ヨッシー様と仕事をしていた頃まではまだ良かったのですが最近はボリュームチェックから依頼してきます。
そういう方に限って個人情報を出してくれません(笑)
まあ業者に個人情報を出すのに抵抗ある気持ちはわかりますが・・・
しかもそういう方に限って十中八九、融資が通らないという(笑)
ぶっちゃけ融資通らない人にマンパワーかけてられないですよね
建築業者もボランティアで事業をやってるわけじゃないので、依頼する際はある程度建築できる確度がある状態で話を持って行くか、そのスキルが無い場合はせめて依頼側も情報をできるだけださないと業者も相手してくれないですよ。
まとめ
というわけで「3棟目アパート」で発生中の漏水について記載しました。
謎の染みに悩まされていましたが1階床下からの漏水と判明しました。
原因は不明ですが外から水道管に圧力をかけることで場所の特定は可能なようです。
特定された漏れ箇所を修復したあとに乾燥させます。
溜まった水は水抜き穴を開けることで抜くことが可能です。
業者選定の際は坪単価だけでなくアフターもしっかりやってくれそうな業者と組むことが必要ですし、依頼時には事前に建てられそうな顧客であるための情報をしっかり提示することが必要です。
コメント
発生が1Fだったのが不幸中の幸いでしたね。これ、2Fか3Fで起きたら最悪です(-_-;)
火災保険の水濡れ特約が活用できるかもしれませんね(^^ゞ
大家の源さん 様
ご無沙汰しております。
2Fか3Fでしたら下階の天井から漏れたりするので大変でしたが、その点は幸いでした。
火災保険はどうなんですかね?
今回は建築業者の瑕疵なので、業者がアフターとして対応してくれるようです。
こんにちは(^^)
コメント返信遅くなりました!
世の中がコロナでその後お会いする機会が無く、ご無沙汰しております。
水濡れ特約が付いていれば、原因調査はダメですが、躯体の修理費用なんかは、カバーされるはずです。以前に、階下漏水で代理店さんに聞いた時は、下の部屋のクロスとか内装は、水濡れ特約で行けるということでしたので!
実際に水濡れの損害は発生しておりますので、お金を払って修繕した場合の見積書を貰って、保険請求する事は可能かと思います。その後に、アフターで0円で直そうが、実際にお金を払って修理するかは被保険者の自由ですから。
正規の方法でもやり方次第かと思いますので、自分でやるには、理論武装が必要かと思いますが、きちんとこちら側に立ってくれる代理店さんで加入しているのであれば、代理店さんに相談しながら進めるのが良いと思います。
何かありましたらメール下さい(^^)
大家の源さん様
水濡れの特約は付けています。
確かに実害は出ているので保険請求はできるのかもしれませんね。
確かにおっしゃる通りな気がしますので不正受給するつもりはありませんが代理店に聞いてみますね。