概要
第二種電気工事士の試験を受験しましたので学科・技能試験で行った対策と費用などについて記載します。
電気工事士について
電気設備の工事や取扱いの際に必要な国家資格で第一種と第二種があります。
大規模なビルや高圧の電気工事は第一種しかできませんが、通常の住宅での作業は第二種で問題ありません。
受験目的
築古物件のDIYをされてる方は第二種を持っている方が結構多いです。
私は築浅オンリーですが以下のようなことを今後やってみたいため受験することにしました。
1.室内コンセントの交換(たまに入居者に破損される)
2.室内コンセントの増設
3.ライティングダクトの設置
4.アパート共用部の電源増設(電源が遠いとケルヒャーなどの高圧洗浄機や防犯カメラの電源を取るのに苦労するため)
試験対策
電気工事士の試験はそれほど難しくはありません。
また試験も年2回ありますので落ちた時のダメージも小さいですw
学科試験
学科試験は50点中30点以上取れば合格できます。
宅建試験のような相対評価ではないので30点を取れさえすれば受かります。
例年の学科試験の合格割合は概ね6割前後みたいです。
対策ですが下記の本を中古で購入して内容を理解しました。
あとは下記の過去問アプリをダウンロードして解きました。
過去問と全く同じ問題がかなり出ますので過去問を繰り返して解いて暗記するだけで30点は余裕で超えます。
試験結果
学科試験は5月下旬に行われました。
試験時間は2時間ですが普通に解けば1時間もあれば終わります。
試験結果は50点中45点でしたので余裕で合格しました。
学習期間は2週間弱くらいでしたが集中してやれば1週間もあれば十分です。
技能試験
技能試験はこのような感じの課題が13個元々公表されていてそのうちの1つを実際に制限時間内に作って出来栄えを評価されます。
合格率は概ね6~7割程度らしいです。
評価基準は時間内に課題通りに施工することが前提となりますが施工する際に欠陥が1つでもあればアウトとなります。
以下、対策について記載します。
工具をそろえる
まずは以下の工具が指定工具とされています。
- プラスドライバー
- マイナスドライバー
- ペンチ
- 電工ナイフ
- 圧着工具
- ウォーターポンププライヤー
- スケール
それ以外でも電動工具以外でしたら好きな工具を持ち込んで構いません。
私が試験対策として購入したのは下記3点で他は手持ちの工具で賄いました。
練習用器具をそろえる
こういった器具やケーブル類を購入して前述した工具で切断したり曲げたり接続したりします。
このような感じで練習器具一式が売ってるのでそれを買うのが手っ取り早いですが2万円程度するので高いです。
私の場合は練習器具やケーブルを中古で9000円程度で購入しましたが全く問題なかったです。
対策ですが下記の本を中古で購入しました。基本的にはこの本買うだけで大丈夫です。
ちなみに学科も技能試験も毎年出題範囲や基準など全く同じなので書籍も最新のものを買う必要はとくにないですよ。
繰り返し練習する
まずは上記の画像にもあった公表されている図から実際に施工しやすくするために複線図というのを書けるようにします。
複線図が書けるようになったらその通りにケーブルを切断したり器具に差し込んだりして制限時間内に施工できるよう練習します。
試験時間は40分ですが時間は結構足りないと思います。
最初に施工した時は90分かかってしまい欠陥も多かったですが、何度か施工するうちにスピードアップしますので最終的には20分~25分くらいで施工できるようにはなりました。
私の場合は13個の課題は全て1度施工して、難しそうな課題については2回施工しました。
1週間くらい練習したかもしれませんが工具や器具やケーブルをかき集めるほうが面倒くさかったです。
試験結果
技能試験は昨日の7月23日に行われました。
私の会場ではこちらの画像のNo.8が指定されました。
多分簡単な課題の部類だと思います。
試験開始前に手元に配られた材料のチェックをさせられるのですが、材料を見た時点でどの課題かはわかりますので、あとは試験開始前に脳内で複線図を書いたり施工のシミュレーションをすることができます。
かなり慎重に施工しましたが30分弱で終わりました。
おそらく問題なかったかと思いますが自己採点できるものではないので8月18日の結果を待つ状態です。
時間・費用について
時間について、私の場合は学科2週間弱、技能試験に1週間くらい費やしましたが、とにかく時間がないので合格最低ラインを狙いたい人なら学科試験、技能試験ともに数日やれば合格できる可能性はあると思います。
学科試験は前述の通りテキストをパラパラっと見て概念を掴んだら過去問を数年間分解いて答えを丸覚えするだけで30点程度は取れると思います。
技能試験は器具や工具を一式そろえて複線図を1日で書けるようにしたらあとはいくつかの候補問題を施工するだけでなんとかなります。理解できていれば事前に施工していない候補問題が出たとしてもなんとかなりますので。
費用ですがとにかく合格を最優先に考えている方はこれらのものを買って練習を繰り返せば問題ありませんし、講習などに参加するのも良いかと思います。
私の場合は極力費用をかけたくなかったのでこちらの費用となりました。
学科試験対策書籍(中古) | 1000円 |
技能試験対策書籍(中古) | 850円 |
工具購入費 | 6023円 |
練習用器具購入費(中古) | 4500円 |
ケーブル購入費 | 4000円 |
受験費用 | 9600円 |
合計 | 25,973円 |
まとめ
第二種電気工事士の試験を受験しましたので学科・技能試験で行った対策と費用などについて記載しました。
費やした時間と費用ですが、学科に2週間弱、技能試験に1週間程度、費用は25,973円となります。
宅建ほどしっかり対策しなくても何とかなる試験ですし、取得しておけばDIYで電気工事をすることもできますし、仕事として他者の電気工事を請け負うこともできる非常にコスパのよい資格だと思います。
(まだ合格したと決まったわけではありませんがw)
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