概要
普通の会社員は定年後はリタイアして年金を受給しつつ悠々自適に過ごしたいと思っている方は多いと思います。年金制度破綻はしませんがそれは難しいと薄々気づいている方も多いと思いますが、私が年金制度について感じていることを記載します。
年金制度の歴史
厚生年金
厚生年金は1944年に制度開始となったが当時の支給開始年齢は55歳でした。一方、1947年時点の平均寿命は男性で約50歳で女性は約54歳です。
⇒つまり平均寿命を超えて長生きしないと厚生年金は貰えない前提での制度でした。
国民年金
国民年金は1961年に制度開始となったが当時の支給開始年齢は65歳でした。この時点で厚生年金の支給開始年齢は60歳に引き上げられています。
一方、1961年時点の平均寿命は男性で約65歳で女性は約70歳です。
⇒この時点でも年金を貰える人は一部であり貰えたとしても数年に過ぎません。
現在の年金
現在、国民年金も厚生年金も支給開始年齢は65歳です。一方、現在の平均寿命は男性で約81歳で女性は約87歳です。
⇒平均寿命まで生きた場合で男性は約16年女性は約22年も受給され続けています。
これでは社会保障費が膨れ上がって増税が続くのも当然だと思います。
今後の年金制度は
現在は平均寿命も延び続けて70代の高齢者でも元気な人は沢山います。そういった人たちにも年金を支給し続けることに無理があります。
従って今後は生産人口が減り続けるため社会保障費も抑制せざるを得ません。
その結果、年金制度は破綻しませんが平均寿命に近い年齢程度までは働いてもらうという考え方となってくる気がします。
今後の日本は下のイラストのようにはならず老人も働き続けないと成り立たないです。
現在40代の働き盛りの方たちが高齢者になる頃の平均寿命は90歳を超えると思われます。
従って年金支給開始が80歳以上になる可能性も十分あると思っています。
対応策
現在の会社員は60歳が定年で働きたい人は65歳まで雇用延長できます。それ以降は悠々自適の生活を夢見ている方も多いと思いますが、こういった制度もそのうち変わって原則70歳定年などになってくると思います。
要するに会社員をされている方は一生働き続けることを覚悟しておく必要があると思っています。
ライフプランを設計する際には本気で80歳くらいまで働くことを前提にシミュレーションをしたりする必要がありますし、身体を壊したら破綻するので健康には気をつけるべきです。
会社員と不動産賃貸業でしっかりと資産の基盤を作ってきている方々は自分のタイミングでリタイアすることも可能だと思ってます。
不動産賃貸業もいつまで安定して稼ぎ続けられるかわかりませんので、早めに純資産を増やして残りの人生を不安なく過ごせる基盤を作って頂きたいです。
※ちなみに私は今すぐ不動産賃貸業から引退しても細々と暮らしていけば何とか逃げ切れると思ってます。
こうやって書いてみると今の団塊の世代の人やその上の人たちって本当に恵まれているなと思います。
国内情勢が平和で高度成長期やバブルの時代を過ごし、会社員をリタイアしたあとの第二の人生が数十年あり、膨れ上がった社会保障費のツケは若い人たちに払わせて逃げ切れるのですから。
コメント
これから世代は年金などの社会保障が
大変だとよく言われますが、私はそうは
思いません。
なぜなら
人の生活はより安価に、より良くなって
いるからです。
30年前、20年前、10年前の生活と
その物価を考えると、今が一番よいのが分かります。
そして
10年後、20年後はさらにより安価でより良く
なっているでしょう。
つまり
人の生活水準は、決して今より下がらない
ということです。
消費税が上がっても
社会保障がさがっても。
子ネコさん
コメントありがとうございます。
今後は超高齢化社会になっていくのでどうしても悲観的な意見になりがちですが、
テクノロジーも更に発展していくのでAI化が進んだり車も自動運転が当たり前のようになれば介護士の負担も減るでしょうし何とかなるかもしれないですね。
> これから世代は年金などの社会保障が
> 大変だとよく言われますが、私はそうは
> 思いません。
>
> なぜなら
>
> 人の生活はより安価に、より良くなって
> いるからです。
>
> 30年前、20年前、10年前の生活と
> その物価を考えると、今が一番よいのが分かります。
>
> そして
>
> 10年後、20年後はさらにより安価でより良く
> なっているでしょう。
>
> つまり
>
> 人の生活水準は、決して今より下がらない
> ということです。
>
> 消費税が上がっても
> 社会保障がさがっても。