概要
今年の2月と4月にかけて「1棟目アパート」の鉄骨階段の塗装と床材を貼るメンテナンスを完了させた内容をブログに書きました。
奇しくも数日後に八王子アパート階段崩落事故が発生しました。
詳細な内容は皆知ってると思いますので割愛しますが、アパートの階段が崩落して女性が死亡してしまい、施工業者である則武地所が建てたアパートに腐食が多数見つかっているという状況です。
施工業者である則武地所は施工業者としての責任が問われている状況です。
- 建築基準法で定められた防腐処理をしていなかった?
- 鉄で設計していたがコストをケチって木材で施工した?
現時点では憶測にすぎませんので、ここではそういったことには触れずオーナーの責任について記載します。
物件で起きた事故はオーナーの責任
今回の事件に関する記事やブログやツイッターなど見ていましたが、施工業者の責任を問うものがほとんどでオーナー側の責任を問う声ってあまりなかった気がします。
個人的にはオーナー側も一定の責任はあると思っています。
仮に引き渡された物件に瑕疵があったとしても、引き渡された以降の責任はオーナー側が負うのが前提だと思います。
今回の物件についても管理会社が腐食しているのに気づいていたようですので、気づいていた時点で使用禁止にするとか早急に補修するなどの対応を取らなかった時点でオーナー側に責任が問われても仕方がないかなって思います。
オーナーも欠陥住宅を引き渡された被害者みたいな意見もありますが、入居者目線に立ってみれば欠陥住宅を放置していたオーナー側が加害者なのは明らかだと思います。
こういったトラブルが発生しても「施工業者がちゃんと施工しなかったのが悪い」とか「管理会社が腐食を放置していたのが悪い」とか責任転嫁しちゃうんですかね。
ちょっと前にスルガのかぼちゃ事件とかでもオーナー側は騙されて契約した被害者みたいな風潮がありましたけど、あれも個人的には判子押したのはオーナー自身なのでなんでもかんでも他人に責任転嫁するのは違和感あります。
他人を信用し過ぎず自分で判断を
私事ですが昨年「3棟目アパート」を建築しましたが、定期的に物件をチェックして明らかにおかしい不具合などは逐一指摘して補修させています。
雨が降ると1階共用廊下が水浸しになってしまったり、床下基礎が漏水でプールのようになってしまうのも自ら発見して施工業者に補修させました。
今年にアパートの鉄骨階段を補修したのも、放置していたらどんどんサビが浸食して鉄骨階段がボロボロになることを想定して自ら補修に動きました。
業者を信用するなとは言いませんが、人任せにしてオーナー自ら解決することから放置するのはダメだと思います。
高いお金を払って業者に建築や管理を委託していたとしても、あくまで責任はオーナー自身にあるということを忘れてはいけないと思います。
先日も北海道でアパートの共用廊下が崩落したという事故がありましたし、物件の劣化を放置すると入居者の命を奪ってしまうリスクを負いながら家賃を貰っているという意識を忘れてはいけないと思います。
ちなみにこういった事故が発生した場合、火災保険に施設賠償責任特約を付けるとこういった場合の損害賠償金が保険で賄われるので、それはそれで大事なことですが、損害賠償金が入ったとしても亡くなった命が戻るわけではありませんのでまずは事故を起こさないよう留意することが必要です。
私は良い意味でも悪い意味でも業者を信用していませんので、不動産賃貸業に関する経営判断は全て自ら行っています。
管理会社に丸投げしているオーナーさんも、この事件を機にたまには物件に足を運んで建物のチェックをしてみるのは如何でしょうか?
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