概要
「3棟目アパート」に設置予定のオートロックについて4月上旬に検査機関からNGと判断されまして建築業者と回避策を検討しましたが検査機関から再度NGと判断されました。
そもそも何故NGなのか?
基本的に共同住宅の場合は万が一に備えて避難経路を確保する必要があります。
オートロックを付けた場合は、火災などでオートロックを出た後に「建築基準法上の道路」に避難経路がある必要があります。
元々はこのように建物の北側にオートロックを設けて目の前の道路へ出る設計だったのですが、目の前の道路は「建築基準法上の道路」ではなく「通路扱い」のため避難経路として認められないという判断をされました。
従いまして先日建築業者と打ち合わせを行って「オートロックを少し建物側に引っ込めて避難経路としてはこのように北西の道路に避難することで建築確認を申請しましょう」ということになりました。
この辺りの経緯は前回ブログに記載しました。
再度NGとなった理由
ところが先週木曜日に建築業者の担当者から連絡がはいりました。
ヨッシー様。実は検査機関からオートロック設置について再度NGの判断となりました。
内容が結構重いのですが検査機関から北西の道路も「通路扱い」でないか?と言われています。
そうなるとそもそも北側にオートロックを設けること自体が難しくなります。
え?そうなんですか?確認してみます。
慌てて資料を確認してみましたが土地の仲介業者からもらった資料には確かに北西の道路まで「通路扱い」となっていました・・・。
この資料は目を通した記憶はあるのですがやり取りの過程ですっかり忘れてしまっていて建築業者には北側の道路のみが「通路扱い」と説明してしまっていました。。。
念のために土地の仲介業者にも確認しましたがやはり北西の道路までが「通路扱い」で間違いありません。
これですと北西の道路も避難経路として認められないということになります。
というわけでそもそも私が正しい情報を建築業者に伝え忘れていたので業者に無駄な時間を割かせてしまいました。
確認したところ北西の道路までが通路で間違いありません。
正しい情報を伝えておらず申し訳ありませんでした。
いえいえ。弊社も調べるのが遅くなってしまい申し訳ございませんでした。
回避策の検討
北西の道路を認定道路へ
月曜日に行政へ行ってきて、北西の道路を認定道路として認めてもらえないか掛け合ってきます。
北西の道路は現状は通路扱いなのですが一応幅員が4メートルを超えているので道路として見做してもらえないかということらしいです。
ただ、これはハードルが高くてダメ元といった感じです。
北側の道路を認定道路へ
北側の道路は幅員が4メートルに若干足りず通路扱いになっています。
ただ行政としては幅員を4メートルに満たすために土地所有者に対してセットバックの依頼をかけています。
この辺りの経緯は過去にブログに書きましたが現状はセットバックを拒否する予定です。
ヨッシー様がセットバックすることを条件に北側の道路を認定道路として認めてもらえないか掛け合ってきます。
実際この通路にしか接していない土地所有者は原則再建築不可ですが、セットバックすることを条件に建て替えたオーナーも居るみたいです。
う~ん。最終的にそうしなければオートロックを付けられないのならセットバックすることもやぶさかでないですが現状それは最終手段にしたいです。
オートロックを西側に移動
オートロックを西側に移動すれば問題はおそらく解決します。
ただ、これまでオートロックが北側にあることを前提に間取りのプランを検討してきたので大幅に間取りの変更が発生しそうです。
私としては元々オートロックは北側にあることにこだわっておらず西側に移動しても問題ないです。
ただオートロックを西側に持ってくると西側の部屋がかなり小さくなることが想定されます。
おそらくこのような感じになってしまい現状のままの間取りだとA部屋とB部屋の間取りを大きく変えないと実現できないのですが、私の見立てでは水周りなどを上手く工夫すれば意外と良い感じになりそうな気がしており、週末に下記をベースとした変更希望の間取りを建築業者にメールで伝えておきました。
スケジュールに影響は?
元々間取りなどのプランは4月5日までに確定させておかないと月内で建築確認申請を通すのは難しく、結果的に9月末竣工は難しいということでした。
ですが現時点でこのような感じで全然プランが確定していないのでスケジュールへの影響は避けられないと思います。
ただ元々9月末竣工に固執しているわけではないのでまずは希望の建物を建てることを優先させたいです。
まとめ
というわけで現状の設計のまま建築確認を通すのは難しそうです。
おそらくオートロックを西側に移動させない限り解決しそうにないので、西側に移動することを前提に希望の間取りに近づける形になると思います。
ただオートロック自体が付けられないとか、建物自体が大きく縮小するようなことはないと思っています。
土地から新築を建てるリスクとして検討時に想定していた建物が建てられなくなることは普通にあることですので、いかに工夫して実現するかが逆に面白いところでもあります。
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