概要
先月25日に引き渡しを予定していましたが、鍵の引き渡しができずに延期となりましたが、是正工事を約束して頂けることを条件に先月28日に引き渡しを終えました。
引き渡しを終えたあとの様々な問題、残工事、運用に向けた様々な対応があり忙しかったのですがそちらの内容について記載します。
オートロックの鍵問題
まず私のアパートに付いている鍵の一覧はこちらの赤丸になります。
オートロック関連(集合玄関機パネル、門扉)に鍵が2つ、各部屋のドアに鍵が2つで合計4つシリンダーが付いています。
次に鍵の種類を先に定義しておきます。
ギザギザキー(G)
片(両)刻みキーと言うらしいですがいわゆる昔の住宅に用いられるキーになります。容易にピッキングされてしまうので最近の住宅にはあまり用いられません。
ディンプルキー(D)
キーの先端部分がギザギザではなく、小さい穴が開いているような形状のキーです。ピッキング等の不正開錠を防ぐ為に開発されたキーで最近の住宅はこの形状が多いです。
私の要望
従前から建築業者には下記の要望を訴えてきました。
- 鍵はディンプルキーであること
- 各部屋の鍵でオートロックの鍵も開けられること(逆マスター)
下記のような感じで各部屋の鍵1本で全てのシリンダーを開けられるようにすることでした。
引き渡し時の現状
残念ながら引き渡しに用意された鍵は私の要望とは大きく異なったものでした。
- オートロックの鍵はギザギザキーであった
- 各部屋の鍵とオートロックの鍵が逆マスターになっていなかった
そもそもディンプルキーとギザギザキーと種類が全く異なるので逆マスターにできるわけがないのですが・・・。
このような感じで私の要望と全く異なる形の鍵となってしまったので鍵の引き渡しができず、引き渡し自体が延期となりました。
妥協案
このような状況から私の要望を実現するためには、下記の2点が必須です。
- オートロック関連のシリンダーをディンプルキーに変更
- 全部屋の鍵を逆マスター対応したシリンダーに変更
2番の全部屋のシリンダーを変えることは時間も費用もかなりかかります。
シリンダーの発注には1カ月程度かかり、既に入居済の部屋にお邪魔してシリンダーを変更する必要も発生するため非常に手間がかかります。
従って各部屋の鍵とオートロックの鍵を逆マスター対応することは諦めました。
建築業者にはしつこいくらい説明を繰り返していたのに実現できなかったのは残念ですが仕方ありません。
その代わりに1番のオートロックのシリンダーをディンプルキーに変更することは後日対応してもらうことにしました。
入居者に対してオートロックの鍵変更が発生しますが入居中の部屋に入るわけではないのでそこまで抵抗感はないと思います。
以上の内容を建築業者には対応してもらうことを条件にとりあえずは現状の鍵のままで引き渡しを行うことになりました。
ここからは引き渡し後に私自身や分離発注した業者にて工事を行った内容について記載します。
外構工事
2月22日に3月7日までの工事期間で外構業者と請負契約をしましたが、ものすごく迅速に工事をして頂いて結局2月29日に外構工事は完了しました。
スピードも速く仕上がりも良く満足な出来でした。
唯一残念だったのが土間コンクリートを打ってもらう際に一定間隔で目地を入れて欲しいと営業に伝えていたのですが、現場に情報が伝わっておらず目地が入っていませんでした。
この状態から目地を入れ直すのは大変なので目地に関しては諦めました。
今後ヒビが入った際は自分でヒビを補修していく形になります。
想定外の砂利仕上げ
29日に第二回の見学会を行ったのですが、参加者の方から「ダストボックスはどこに設置するのですか?」と聞かれたので、ダストボックス設置する場所を見たら土間コンクリートではなく砂利を敷こうとしているのが発覚しました。。。
この時はかなり焦って営業に連絡しましたが、事前に3Dで作業内容を図示してもらっていてちゃんとダストボックス設置予定の赤丸部分については土間コンクリート仕上げとなっていたので、その日のうちに土間コンクリート仕上げに変更してもらえました。
追加工事依頼
建築後の完了検査を通すために隣地ブロックの上部をカットしたのですが、カットしただけなので見た目がかなり悪いです。
正直私のアパートの裏側の話であり見た目とかどうでもよかったのでこのまま放置しようかと思っていたのですが、このような状態のままですと穴の間から雨水が浸入してしまい、中の鉄筋が錆びていってブロック自体の劣化を早めるとの事だったので作業中の外構業者に「追加料金払うのでとりあえず穴だけ埋めておいて欲しいです」と伝えました。
その結果、結構綺麗に仕上げてもらえたのでこちらも依頼して良かったと思ってます。
テレビアンテナ工事
テレビ視聴については以前もブログに書きましたが、自前でアンテナを設置することにしました。
元々J-COMで無料でケーブルテレビを導入して地デジだけ無料で観れるようにしてもらいたかったのですが、J-COMに連絡したところ今は無料で設備は導入してもらえず20万円程度かかると言われたので断念しました。
自前で設置した場合は11万円で地デジだけではなくBSや新4k8k放送も観れるようにできたので結果としては満足です。
2月末に現地へ来てもらってアンテナ工事をしてもらいました。
MDFの中に新4K8K放送のブースターや分配器を設置して実際に各居室でも受信確認できたのでおそらく大丈夫かと思います。
エアコン工事
こちらも2月末に外構工事が終わったと同時にエアコン工事を行って頂きました。
元々設計時にはエアコンの室外機を二段積みする想定だったのですが、見栄えもあまりよろしくないのと強風時に倒れるリスクもあるので全て平置きにしてもらいました。
あと土間コンクリートのうえに室外機を設置すると下記のように必ず汚れてしまい見た目が非常に悪くなります。
こちらは私の「1棟目アパート」の室外機ですがこのようにコンクリートを真っ黒に汚してしまいます。ケルヒャーでも落ちません。。。
従って下記のように室外機を置く外構部分は砂利で仕上げてもらってそのうえに室外機を設置してもらいました。
電子錠設置
引き渡しをうけた当日に私自身で各部屋のシリンダー上部を全て電子錠に交換しました。
交換自体は慣れれば1部屋5~10分で交換可能です。
ご自身でシリンダー交換ができる人ならだれでもできます。
電子錠の運用方法
この電子錠は暗証番号による解錠の他、SUICAなどのICカードや、おサイフケータイが付いたスマートフォンでも解錠できます。
ただ、色々な機能を提供するとそれに伴ってトラブルも増えるので今回は暗証番号のみの解錠で運用してもらうことにしました。
スマートフォンでの解錠を許してしまうと、スマートフォンを紛失した場合に開けられなくなったりするのと、スマートフォンの電池が切れた場合に解錠が保証できなくなります。
入居者からスマートフォンでも解錠したいという要望が出たら対応も検討しますが、その場合でも暗証番号での解錠と併用してもらうことにします。
サイクルラック設置
3月5日と10日に私自身でサイクルラックを設置しました。
用意したものは下記になります。
- インパクトドライバー
- 振動ドリル
- ブロワー
作業手順としてはこのような感じです。
- 「振動ドリル」でコンクリートに穴を開ける
- 「インパクトドライバー」でアンカーボルトを埋めて締め上げる
穴を開けた際に発生するコンクリートの粉塵を随時ブロワーで吹き飛ばす必要があるのですが、動画を撮影している最中にそれをやってしまいデジカメが壊れてしまいました。。。
2回に分けて取り付けを行い、10日は激しい雨のなか取り付けたので今も若干体調が悪いですが、最終的に12部屋に対して13台のサイクルラックを取り付けできましたので借主側の要望は満たせたと思います。
インターネット工事
2月末にインターネット無料を実現するための工事を行いました。
MDFの横に各部屋まで繋がる空配管を建築業者には敷いてもらっていました。
ここから各部屋までケーブルを通します。
ところが問題が発生しまして1部屋だけどうしてもケーブルを通せませんでした。
業者が言うには「どこかで空配管が潰れているようでケーブルが入らない」との事でした。
こうなるともう建築業者の範疇になるので事情を説明して原因を調査してもらうことにしました。
このような感じで壁に穴を開ける大掛かりな原因調査となりましたが、結局空配管の外から釘が突き刺さっていたようです。
結果的には原因がわかったので釘を抜いてもらいケーブルを通すことができ、各部屋までインターネットを開通することができました。
エントランス改修
先日もブログに書きましたが、エントランスアプローチ部分に難があってオートロックの集合玄関機パネルの位置が低すぎたり様々な問題がある状態でした。
対応としては青テープの位置でエントランスアプローチ部分をカットしてもらうことにしました。
これで集合玄関機パネルを操作する位置も一段低くなるので問題は解決しました。
初清掃実施
アパートの共用廊下部分など泥だらけの状態で引き渡されてしまい、このままでは入居者を迎え入れることができなかったのでケルヒャーを持って行って1日がかりで清掃をしてきました。
意外と長尺シートにこびりついた汚れが全然落ちず、最終的にはケルヒャーの水圧をマックスにして何とか落としました。
水洗いしているとこのアパートって勾配がほとんどなく全然水が流れ落ちてくれないことに気づきました。
あとはこのように雨水とともに何かが鉄骨階段に流れ落ちている箇所が散見されました。
これはある程度想定の範囲内で、すぐに落としていかないといずれ落とせなくなってしまうので当面はこまめに掃除していくしかないです。
道路沿い部屋の騒音対策
今回建てたアパートは道路沿いのため、道路に面した部屋はバイクやトラックが通ると結構ウルサイです。
窓には二重サッシを入れているのですが、赤丸部分の換気口が外と直に繋がっているのでそこから結構音が入ってきます。
というわけで私自身で何か騒音対策できないかと調べたところ換気口に入れるサイレンサーという商品があるのでそちらを何種類か入れて効果を確かめてみました。
1種類のみ入れても大した効果は得られませんでしたが2種類入れたところ、ある程度効果がありそうだったのでとりあえずこちらで様子をみてみることにします。
借主側に鍵引き渡し
3月3日に借主様の法人に出向いて鍵を引き渡しました。
本来は3月1日から契約開始にも関わらず色々な遅延が発生しており借主側には迷惑をかけてしまっているのですが特に何も言ってきませんでした。
ただ入居自体は16日から開始となりましたのでそれ以降不具合があったらかなりマズい状態ですので15日までに対応を済ませたいです。
消防設備確認&運用マニュアル作成
借主側に鍵を引き渡す前に消防設備の確認と運用マニュアルを作成して借主側に渡しました。
特に消防設備については入居者の命を預かる身としてオーナー自ら使い方がわからないと入居者に説明できないので使用方法を理解しておくのは必須です。
未対応不具合一覧
ここからは現在も対応できていない問題になります。
オートロック不具合
オートロック自体に不具合が多発しています。
引き渡しを終えた後にオートロックのブレーカーを上げると警報のサイレンが鳴り響いてしまい使えませんでした。
※音が鳴ります
警報がならないよう対応してもらったら今度はオートロック自体が全く使えない状態になってしまいました。。。
現在も復旧してないので明後日対応してもらう予定です。
共用廊下に雨水が溜まる
雨が降ると1階の共用廊下内に雨水が入り込んでしまうのですが、共用廊下自体に勾配などが一切設けておらず、共用廊下内から水を排出するドレンなどもないため、共用廊下内に水がどんどん溜まってしまいます。
こちらは引き渡された直後から気になっていたので聞いてみたことがあります。

1階共用廊下って勾配などが一切設けておらず、共用廊下内から水を排出するドレンもないのですが、水ってどうやって排出するのですか?

1階共用廊下は雨水など入り込む想定はしてないので勾配やドレンは設けてないです。
ですが現実としては動画の通り雨水がどんどんはいりこんでしまいます。
流石にこのままだと雨のたびに共用廊下が水浸しとなって入居者からクレームが来ることが想定されるので何とか対応してもらうしかないです。
こういうのって建築業者は建築中に絶対に気づいていると思うのですが、施主が指摘する前に気づいた段階で対応してくれていたら手間も時間もかからないと思うのですが。。。
ダストボックス未設置
ダストボックス自体は建築業者主導で3月6日に設置されるはずだったのですが、今日現在設置されていません。
建築業者に未設置の理由を聞いているのですが、建築業者自体も他の業者に依頼しており、理由がわからないとの事でした。
まとめ
というわけで引き渡しを終えたあとの様々な問題、残工事、運用に向けた様々な対応内容について記載しました。
新築物件の場合は引き渡された後のほうが色々と忙しいです。
特に建築業者以外の業者に分離発注した場合や自主管理の場合だと自分でやることがとにかく多く非常に大変です。
16日から入居開始となるのでおそらく結構な量の質問、設備トラブルなど発生すると思いますので3月中は忙しいと思います。
4月からは2週間イタリア・ドイツ・イギリス・スペイン・フランスなどへ行く予定ですが、例のコロナの感染状況はアジアからヨーロッパへ完全に移っているのでおそらく旅行は難しいでしょう。。。
中国だけでなく韓国もピークアウトに向かっております。
日頃の行いが悪かったということです。
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