アパートの外壁にコンクリート成分が流れ出る不具合
3月に竣工した1棟目のアパートの建物の横に鉄骨の螺旋階段が付いています。
階段の表面はコンクリートで仕上げているのですが、雨が降るたびにコンクリートの成分が溶け出して外壁などに流れ出してしまい乾くと白く浮き出てきてしまいます。
私のブログでも過去に何回か記載させて頂きましたが未だにこの問題に悩まされ続けています。
コンサル会社の方の話では他の施工現場でも同様の現象が発生しているようで私だけの問題ではないとの事です。
竣工してしばらくは流れ出してしまうが流れきってしまえばその後は発生しないと言っていましたが竣工から7か月経った今でも流れてきます。
建築会社の社長の話では酸性の専用の薬剤で落とすことができるが、危険な薬剤なので個人が入手するのは難しいとの事でした。
外壁に流れて乾いてしまうと市販の洗剤などでは落とす事ができず、シルバーセンターの清掃員も落とせないと言っているので建築会社に連絡して何度か落として頂きました。
ただ、落としても雨が降るとまた流れてきてしまうのでイタチゴッコの状態が続いています。
先日、シルバーセンターの清掃員から指摘を受けたのですが、アパートの建物と螺旋階段をジョイントしている部分にヒビが入っていてそこから雨水が染み込んで外壁に流れているのでは?と言われました。
確かにそのような感じだったので建築会社に連絡して、アパートの建物と螺旋階段をジョイントしている部分をコーキングで完全に塞いでしまおうという話になりました。
昨日建築会社から、コーキングで塞ぐ処理および流れ出た外壁の洗浄が完了したと連絡があったので見に行ってきました。
施工結果
現地を確認したところ、アパートの建物と螺旋階段をジョイントしている部分のコーキング処理は完了していました。
また、外壁に流れ出たコンクリートの洗浄も行った写真も送って頂きました。
ちょうどコーキング処理をした箇所の真下になります。
ところが本日私が現地を行って確認したところ、外壁の洗浄もされているようでしたが一部の箇所で流れでていることを発見しました。
業者が洗浄をし忘れるとは考えにくいので、おそらく業者が洗浄した後にまた流れ出てきてしまったのかと思います。
対応方法の検討
せっかくコーキング処理をして頂いたのですが、今後も流れ出てくる可能性はあると思います。
今後もその度に業者を呼んで対応して頂くのも大変ですし、そもそも業者は瑕疵であることを認めておらずあくまで善意で対応しているというスタンスです。ですので今後は自分で落とす方法を模索していきます。
ネットで色々調べていたら今回の現象はどうやら白華現象というものではないかと思われました。
白華現象とは?
コンクリート内部に侵入した水分が、蒸発する際に石灰分などの可溶成分とともに表面に染み出し固まる現象のことです。
石灰はアルカリ性なので酸性の液体で溶け出します。酸性の水分ということで酸性雨が原因の一つという説があります。
コンクリートで施工後、数か月から数年で収まると記載されていました。
対応としては、溶け出した石灰がアルカリ性なので酸性で落とすことになり、塩酸を含むトイレ用洗剤などで落とすことができる。外壁などの大規模箇所、環境に配慮すべき場所に対しては、クエン酸を主成分とした洗浄剤が市販されている。と記載されていました。
白華現象の症状と私のアパートの症状が一致するのでおそらくこれではないかと思います。
業者も酸性の薬剤で落とすと言っていました。
今後の対応
塩酸を含むトイレ用洗剤などで落とすことができるそうなので自宅にある「○ンポール」を使えば落ちるような気がしてきました。
「○ンポール」は塩酸のトイレ用洗剤で私も普段からすごく重宝しています。
便器の脇に付着した尿が石灰化(アルカリ性)してしまうと落とすのが困難になりますが「○ンポール」をトイレットペーパーなどに浸しておいて石灰化した箇所に一定時間漬けておけば割と簡単に落とすことができるのでおススメです。
外壁はそれでいけそうな気がしますが鉄骨階段から垂れてきている箇所に「○ンポール」を使ってしまうと酸性なので鉄を腐食させてしまうと思うので鉄骨階段は止めておいたほうがいいかもしれません。
業者も外壁は酸性の薬剤で落としてましたが、鉄骨階段は落とさずに上から黒いペンキで上塗りして対応していました。今思えばおそらく鉄骨を腐食させてしまうことを懸念したのかと思います。
どこかのタイミングでまずは写真にある外壁の箇所を落とせるか試してみようと思います。
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